2017年のアメリカにおけるドローン市場について

ドローンの普及は世界中で広まっていますが、今回はアメリカ市場での動向についてです。DJIの他にも多数のメーカーが参入し、高性能ドローンをリリースしています。

DJIはやっぱり人気

最近のドローンは一昔前から大幅に進化しています。値段も安くなっていますが、飛行時の安定性を求めたり画質を追求するとやっぱりそれなりの金額が必要になります。その点でDJIのPhantom3 Standardはコストパフォーマンスが高くて人気のモデルです。日本でも実売6万円前後で、DJI Sparkと並ぶ売れ筋モデルですね。

また後継のPhantom4の高性能さ、加えて小型なSparkから折り畳み式のMavicPro、2名で操縦する業務用のInspire1まであり製品のラインナップも豊富です。ドローン市場で覇権を握っているDJIに対して、各社が攻勢を強めている状況です。

小型ドローンの要望が多い

これまでは高性能でかつ持ち運べるサイズというとDJI Phantomシリーズ一択でした。ただしPhantomも決して小型なわけではないので、利用者からはもっと小型なモデルを望む声があります。このあたりはドローンの使い方が変わってきたという気がします。ドローンが一般的になるにつれて、性能の上昇と価格の低下が同時に起こりつつあるので、ドローン=高価で大型のプロ用の空撮機材から低価格で小型でセルフィーが撮れるカメラという日用品にまで敷居が下がってきたのではないでしょうか。キャリーケースがないと運べないサイズではなく、カバンで持ち歩けるサイズの軽いドローンはアメリカに限らず世界的に需要が高くなると思います。

飛行の際の注意点について

アメリカでドローンを飛ばそうする場合はFAA(Federal Aviation Administration/連邦航空局)のガイドラインに従う必要があります。FAAによって飛行する空港、人が多い場所、スタジアムなどです。また災害現場周辺も飛行機禁止エリアに指定されています。さらに約121m以上の高度でドローンを飛ばすこと、目視外飛行も禁止されています。

DJIのライバルメーカーたち

DJIの牙城を崩すべく、アメリカ市場でも各メーカーがしのぎを削っています。日本でも知られたメーカーからそうでないメーカーまで色々あります。今回はDJI Phantomシリーズと競合するような高性能ドローンを持つメーカーを取り上げます。

Yuneec

Yuneecは1999年に香港で設立された会社です。元々は人が乗れるサイズの電動小型飛行機を制作するメーカーでした。日本ではまだマイナーですが、2014年にTyphoonというドローンを初めてリリースし、Phantomにはない自由に回転させられるカメラを搭載しています。値段は900ドル前後、またBreezeいう小型ながら4K対応、GPSを搭載したセルフィードローンもリリースしています。

Typhoon 4K via Yuneec

GoPro

ご存知アクションカムの雄、GoProです。GoProはKarmaを2016年にリリースしました。値段は1,200ドル程度。GoProHero4/5がそのまま搭載可能で、しかも手持ち三軸ジンバルにもなるという機構を持っています。ブランド力と相まって期待度は高かったと思うのですが、発売当初に飛行中に突然パワーを失って墜落するという事例があり、スタートで躓いてしまいました。GoProは問題修正に取り組んでいますが、安全で信頼性の高いドローンを作るのは簡単ではないようです。

Karma via GoPro

PowerVision

PowerVisionは2010年に中国で設立された会社で、アメリカ市場に参入したばかりのメーカーです。PowerEggというドローンをリリースしています。名前の通り卵型のユニークなドローンで、折りたたみ時に場所を取らないというメリットも備えています。

値段はPowerEggが1,500ドル程度です。まだアメリカ市場に参入したばかりなので、評価は未知数ですがこの形はインパクトがありますね。また魚群探知機を添なえた水中ドローンのPowerRayもリリースしています。さらに業務用のPowerEyeのリリースも控えています。

PowerEgg via PowerVision
PowerEye via PowerVision

Autel Robotics

Autel RoboticsはX-Starというドローンをリリースしています。Autelはアメリカに本社を構える会社で2016年にX-Starを発表しドローン市場に参入しました。DJI製品にそっくりですが、性能はコストパフォーマンスが高いようです。このモデルは値段は800ドル程度です。確かに他社に比べると安いですね。

X-Star Premium via Autel Robotics

2010年以降にドローンをリリースするようになった会社(あるいはそもそも設立がその頃)ばかりで、ドローン市場の黎明期を感じます。特にPowerEggのようにチャレンジングも製品が出てているので、これから予想もつかないようなドローンが出てくるんじゃないでしょうか。中国企業が牽引して欧米企業が追従するというこれまでにない市場形成になっているので、次のイノベーションを起こすのは中国企業か欧米起業か予想がつかないですが、動向を楽しみにしたいと思います。

via pcmag.com