GoProシリーズで最も売れたのはHero5 Black

こんにちは、HIRAです。GoProは2009年以降のモデルだけで約3,000万台のGoProカメラを販売していることがわかりました。

GoProの人気、恐るべしです。2009年に発売されたGoPro HDからカウントして、HD対応モデルだけで約3,000万台のGoProが売れています(2018年7月現在)

GoPro社はニコラス・ウッドマン氏によって2002年に設立され、2005年に最初の製品を販売しています。2009年以降に発売されたHD対応モデルだけで約3,000万台というセールスを記録しました。

今でこそアクションカムは5,000円台のチープなカメラからGoProのBlackシリーズまで、幅広く市場に商品が出回っていますが、ほんの十数年前まではスポーツ中に気軽に動画が撮影出来るカメラは存在していませんでした。

ウッドマン氏が自分の趣味であるサーフィンをしているときに、その様子を動画撮影したくなり「売ってないなら自分で作ってしまおう!」と開発した商品がGoProです。最初のGoProは防水ハウジングに入ったフィルムカメラで動画の撮影は出来ませんでした。

最初は地元のサーフショップ等で細々と販売されているマイナーなカメラでしたが、GoPro社はカメラの開発を続け、2012年にGoPro Hero3を発売した頃からエクストリームスポーツイベントのスポンサードやYoutubeでのプロモーションに力を入れ始めました。

他のカメラでは撮影出来ない映像がGoProなら撮影が出来るという事実と、巧みなプロモーション戦略により、マーケット自体を開拓すると、同時にGoProブランドを浸透させることに成功しました。アメリカでは、ビデオカメラのカテゴリで17四半期連続で最も売れたカメラという地位を獲得しています。

当然ながらGoProは日本でも大人気となり、現在も価格.comのビデオカメラカテゴリで上位にランクインしています。Instagramでは「#GoProのある生活」というハッシュタグも日常的に見られるようになりました。


GoPro Hero5 Quoted from GoPro

2009年以降に発売されたモデルで記録した約3,000万台のセールスのうち約400万台を占めるのがGoPro Hero5 Blackです。Hero5が発売されたのは2016年で、前モデルのHero4から大幅アップデートされて、初めてハウジングケースなしで防水機能(本体のみでは水深10mまで)を持つようになりました。ハウジングケースに入れてしまうとマイクが塞がって音を拾えなくなってしまうので、雨やちょっとした川ならケースなしで撮影出来てしまうのは大きなメリットです。

こうした改良や販売実績の一方でアクションカム市場は成熟してきており、現在のGoPro社は苦しい立場に置かれています。特にXiaomiやSJCAM、Thieyeなどの中国製アクションカムは、GoPro社ほど広告宣伝にコストを投下をしていない為、コストパフォーマンスで優位な立場にあります。(それでいてアクションカムで撮影出来るシチュエーションや映像にはさほど差がない為、GoPro社が行ったプロモーションにそのまま乗っかることが出来てしまうという背景もあります)

そうしたライバルの台頭による売上低下と在庫問題からGoPro社は社員のリストラにも踏み切っています。もちろんただ手をこまねいているわけではなく、カメラ市場以外へ進出を試みてドローンのKarmaを発売したり、360度カメラのGoPro Fusionをリリースし次の一手を模索しています。ただしそう簡単には行かないようで、Karmaは撤退を余技なくされています。

しばらくはGoPro社によって厳しい状況が続きそうですが、アクションカム市場を開拓したGoProの功績は極めて大きいことは間違いないので、今後のV字回復に期待したいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Source:DigitalTrends

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です